カラミンサは「こぼれ種」で勝手に増えたり、蜂を呼び寄せる性質があるために植えてはいけないと言われます。しかし、対策をすれば防げるので植えても問題ありません。
カラミンサはミント系の香りが爽やかなハーブの一種。
「カラミンサ・ネペタ」や「カラミンサ・グランディフローラ」といった品種が人気です。
しかし、一部では「植えてはいけない」とのストップをかける意見も!
そこで今回は
- カラミンサを植えてはいけない理由
- カラミンサを植える際のQ&A
を解説します。
十代の頃からガーデニングにハマって、一生の趣味になっている私にお任せください。
カラミンサを植えてはいけない3つの理由
カラミンサを植えてはいけない理由は、こちらの3つです。
- 勝手に増えてしまう
- 蜂を引き寄せる
- 猫が好む匂い
勝手に増えてしまう
カラミンサを植えてはいけない1つ目の理由が「勝手に増えてしまう」ため。
カラミンサは花が咲いた後に種が付き、それが地面に落下したり、風に飛ばされて周囲に飛散。
その種が芽を出し、そこに新たなカラミンサの株が誕生します。
白のカラミンサ。こぼれ種で増えてあっちこっちで咲いている。 pic.twitter.com/AefakZmzIh
— 西洋 (@seiyo3) August 29, 2013
こうした増殖の仕組みを「こぼれ種」と呼びます。
まったく意図しない場所から生えてきて邪魔に感じたり、隣家にも広がって迷惑をかける恐れがあります。
ただし、カラミンサの繁殖力はミントほどではないため、それほど警戒する必要はありません。
蜂を引き寄せる
カラミンサを植えてはいけない2つ目の理由が「蜂を引き寄せる」ため。
カラミンサの花には蜜があるため、それを狙って蜂が飛んできます。
主に寄ってくるのは小型のミツバチですが、それらの蜂を狙ってスズメバチも時々飛んできます。
庭のカラミンサ
毎日スズメバチが一匹だけ見回りに来て、たまに他の蜂を狩って帰る。
花があると狩られるけど蜜もあるわけで、そろそろ剪定するかめっちゃ迷う
(写真は8月の様子、2株入ってる)#ガーデニング pic.twitter.com/51yRepcjum— たかぎりりあん (@ringleeha) October 15, 2022
ミツバチは可愛いですが、虫嫌いな女性はちょっと辛いですね……。
小さな子供がいる家庭では刺されて実害が出る恐れもあります。
猫が好む匂い
カラミンサを植えてはいけない3つ目の理由が「猫が好む匂い」のため。
カラミンサはマタタビのように、猫が好む匂いを発散します。
そのために、家猫や野良猫が
- 株に顔をつっこんで匂いを嗅ぐ
- 枝や葉をかじる
- 植木鉢に体をこすりつける
- 植木鉢にのぼる
といった行動を見せます。
猫嫌いの人からすると、野良猫が庭にやってきてそんな行動をとると
カラミンサなんて植えるんじゃなかった!
なんて愚痴るのも理解できますね。
野良猫が庭によりつくと、オシッコをしたりフンをするなど二次被害が出る恐れも……。
カラミンサを植える際のQ&A
ここからはカラミンサを庭に植えたい方のために、知っておきたい豆知識をQ&A形式でまとめていきます。
これさえ知っておけば安心して安全に育てられますよ。
Q.勝手に増えるのを防ぐ方法は?
カラミンサはこぼれ種で増えるため、種の落下さえ防げば、勝手に増殖するのを抑えられます。
一度目の花が咲き終わった梅雨頃を見計らって、花がらだけじゃなく、根本近くからバッサリと切り戻しをしましょう。
切り戻しをすると、次の花が咲きやすくなるというメリットもあります。
そして二度目の花が咲き終わる12月初旬に、また同じように切り戻しましょう。
切り戻しのやり方は、上記の動画を参考にされてください。
Q.蜂を寄せ付けない効果的な対策方法は?
ミツバチは攻撃性が低く人を滅多に刺さないとも言われます。
しかし、一匹に刺されると周りのミツバチたちも一斉に刺してくるという危険な習性があるとか。
他の蜂(スズメバチ等)の危険性はいうまでもありません。
通り道には植えない(置かない)
人間が頻繁に通る場所に植えると、どうしても蜂と接触する機会が増えます。
カラミンサを植えるなら、通り道から離れた場所に植えるか、鉢植えにして遠ざけて置くようにしましょう。
忌避剤を使う
蜂を寄せ付けないためには、忌避剤を用います。
忌避剤のなかでも「木酢液」は植物成分なので、植物にかかっても枯れる恐れがありません。
欠点としては焦げ臭い匂いを強く発散するため、せっかくのカラミンサの香りが台無しになってしまう点ですね。
Q.元気に育つ環境は?
カラミンサは半日陰でも育ちますが、花をたくさん咲かせたいなら日当たりのよい場所に植えましょう。
ただし、西日が当たる場所は避けるのがベスト。
水を好むので根付くまでは水やりが必要ですが、根付いた後は地植えなら不要。
ただし、真夏にカンカン照りが続いて元気がなくなってきたら、水やりが必要です。
鉢植えなら土が乾いてきたら水を与えましょう。
Q.庭に植えるメリットは?
カラミンサを庭に植えるメリットがこちら。
- 多年草(宿根草)で長く楽しめる
- 花期が長い(5月中旬~11月上旬)
- 耐寒性に優れ耐暑性もそこそこある
- 病害虫の心配がない
栽培の難易度は低いので、ガーデニング初心者でも枯らすことなく花を楽しめるはずですよ。
まとめ
カラミンサを植えてはいけない理由は
- 勝手に増えてしまう
- 蜂を引き寄せる
- 猫が好む匂い
以上の3点でした。
最大の懸念点は繁殖力の強さですが、こぼれ種さえ気を付ければ、庭がカラミンサだらけになる……なんて惨状は避けられます。
蜂についても通り道からは離して植えて、それでも気になる場合は忌避剤を使えば心配はないでしょう。
誰でも育てやすい植物ですので、ぜひトライしてみてください。
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