アジュガは植えてはいけないってホントですか?
繁殖力が旺盛で庭を占領する恐れがありますが、成長を制限しながら育てれば問題はありません。
アジュガはグラウンドカバーとして魅力的な植物として、最近特に人気が上昇中。
でも、「庭に植えてはいけない植物のひとつ」なる噂もあったりして、不安な気持ちを持つ人も多いハズ。
そこで、ここでは
- アジュガを植えてはいけない理由
- アジュガを植えたら後悔する?
- グラウンドカバーとして優秀なワケ
などなど草花の栽培が好きな私がご紹介します。
アジュガを植えてはいけない2つの理由
アジュガを植えてはいけないと言われる最大の理由が、その旺盛な繁殖力にあります。
園芸店で見かけて前知識なく庭に植えたら、庭全体を覆い尽くすほど広がってしまうケースもあるんですね。
たとえば、こちらの方は1株だけ植えたそうですが、2年でここまで拡大しています。
2年前に1株だけ植えた「アジュガ」
こんなに増えてくれてありがとう…
きれいな色💜#りえたく pic.twitter.com/Pbf6dsAU6h— みく (@ErqsPliYDaIaBjY) April 14, 2022
良く言えば、「立派に育って」います。
しかし、悪く言えば他の植物が見えないくらい庭が覆い尽くされていますね……。
青じそ・ミント・バジルは植えてはいない植物の御三家で、すべてシソ科。
そして、このアジュガも同じシソ科なんですよ。
【理由1】ランナーやこぼれ種で勝手に増殖する
1株のアジュガが庭全体に広がるのは、「ランナー」を伸ばすためです。
ランナーは日本語で言うと「匍匐茎(ほふくけい)」。
そもそもアジュガの学名「レプタンス」は、「匍匐する」の意味があります。
地面の上を這って伸びる茎のことで、この茎の先端が地面に根付いてアジュガの新たな子株が誕生します。
- 根付いた子株が成長し親株になる
- 新たな親株が匍匐茎を伸ばす
- 別の場所に新しい子株が誕生する
この繰り返しで、庭にどんどん子孫を増やしていくというわけですね。
また、アジュガは花を咲かせ種をつけるため、その「こぼれ種」によっても新しい株が着々と増えていきます。
【理由2】草丈が最大30cmにも成長する
殺風景で土がむき出しの庭を彩り豊かに覆ってくれるグラウンドカバー。
アジュガを植える人のほとんどがグラウンドカバーの目的ではないでしょうか?
しかし、アジュガの草丈は最大で30cmほどまで伸びます。
グラウンドカバーとしては、背が高いタイプといえるでしょう。
毛足の長い絨毯をイメージしていると、意外にも背丈が高くなり、まるで草むらのような庭になって戸惑う人もいるはずです。
【検証結果】アジュガは植えても後悔しない!除草は意外と簡単
庭に植えてはいけない植物は多々あります。
なかでも
- 地下茎を伸ばすタイプ
- 目に見えないほど小さなこぼれ種で増殖するタイプ
これらは一度植えてしまうと、完全な除去が難しくなる要注意の存在。
その点、アジュガは主に地上部のランナーで増えていタイプ。
そのため、不要になった場合には手間を掛けずに抜いて捨てることが可能です。
ですから、植えるか、それともやめるか迷った場合は、お試しで植えてみても大丈夫。
アジュガがグラウンドカバーとして優秀な3つの理由
アジュガの悪評が立つのは、それだけグラウンドカバーとして人気がある裏付け。
数ある植物の中でもアジュガが選ばれるのは、こんな優秀な点があるからです。
- 日陰の場所でも育つ
- 葉が大きくて雑草を目立たなくさせる
- 花や葉の色が美しい
日陰の場所でも育つ
アジュガは耐陰性が強く、日陰でも育ちます。
完全な日陰では花が咲かないなどの弊害はあると思いますが、1日1時間ほど日が差す場所なら元気に成長します。
逆にあまりに強い直射日光が当たる場所に植えると、せっかくの美しいカラーリーフが葉焼けを起こしてしまうとか……。
日当たりの悪い庭や裏庭などの空いたスペースに、穴埋めの意味で植えるのにも最適な植物ではないでしょうか。
葉が大きくて雑草を目立たなくさせる
グラウンドカバーに使われる植物の多くが、葉っぱが小ぶりだったり、細かったり……。
その点、アジュガは葉っぱが大きめで、隙間から他の雑草が生えても目立ちません。
また、びっしりと繁殖するため、雑草類が生える隙を与えません。
しかも常緑の多年草!
多くの植物が枯れる真冬でも緑の葉っぱで庭を彩ってくれます。
花や葉の色が美しい
アジュガの葉の色は、茶色やグレー、ピンクっぽいものなど様々な種類があります。
なかには班入りのタイプもあり、バリエーション豊か。
花の色は、紫や白、ピンクなどこちらも種類豊富。
小さな花が穂状に重なるように付きます。
その花の形状を昔の日本人は、女官の晴れの装束「十二単」にたとえたとか。
そこから、日本に自生するアジュガの和名は「十二単(ジュウニヒトエ)」となっています。
まとめ
アジュガを植えてはいけないとされる理由は
- ランナーや種で増えて庭を占領する
- グラウンドカバーとしては草丈が高い
という2点でした。
しかし、どちらも人間の手でコントロールできるため、植えるのを断念するほどの悪材料ではありません。
もし、増えすぎて邪魔になった場合でも排除しやすいので、私も猫の額の庭の一画に植えてみたいと思います。
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