ひまわりは庭に植えてはいけないって聞きますよね?
でも、ご安心ください。
結論からいうと、それはただの迷信なので気にする必要はありません!
ここでは、そんな
- ひまわりを庭に植えてはいけない理由
- 否定する根拠とは?
- 逆に植えるメリットは?
などご紹介します。
植物好きとしてガーデニングが趣味の私(管理人)が自信をもって解説しましょう。
ひまわりを庭に植えてはいけない2つの理由
ひまわりを庭に植えてはいけないとされるのは、こんな2つの理由があるからです。
- ひまわりの名が「火回り(火事)」を連想させるから
- 花の終わりが「打首」を連想させるから
それではそれぞれの理由をくわしく見ていきましょう。
ひまわりの名が「火回り(火事)」を連想させるから
もっとも代表的な説がこれです。
ひまわりという名前が「火回り」を連想させるという説。
つまり、庭にひまわりを植えると「火」が「回って」、家に火事を引き起こす危険性があるというわけですね。
また、物理的な「火」ではなく、「家計に火が回る=火の車になる」という意味で、家の経済事情が悪化するともいわれます。
こうした説は、以下の地方で昔から言い伝えられてきました。
- 秋田県
- 奈良県
- 徳島県
関東に住む私は親から聞かされることはありませんでしたが、これらの地方に住む人が他の地方に住む人にうわさ話をすることで自然に広がっているようです。
花の終わりが「打首」を連想させるから
もうひとつ有力とは言えないませんが、聞けば納得する説があります。
それがひまわりの花の終わりが「打首」を連想させるから。
ひまわりは咲き終わるとピンと背筋を伸ばした姿勢から猫背になり、花の部分は重たいのでガクンと頭を垂れます……。
この状態が見ようによっては、打首(首を切る刑罰)を待つ罪人にも見えます。
それが不吉に見えるところから、庭には植えるなという説が生まれたようです。
ひまわりを庭に植えてはいけない説を否定する4つの根拠
私はどんどん気にせずヒマワリを庭に植えて楽しむべきだと思っています。
そう反論する根拠がこちらの4つ。
- 漢字で書くと「日回り」だから
- 風水ではひまわりは縁起が良い植物だから
- ポジティブな花言葉を持っている植物だから
- 私は植えても平気だった経験があるから
一読していただければ、納得してもらえるはずです。
【反論その1】漢字で書くと「日回り」だから
ひまわりは漢字で書くと向日葵ですが、これは中国語での表記に日本語の呼び名を当てはめただけです。
むかしから日本では「ひまわり」と呼んでいました。
漢字で書くと「日回り」です。
誰でも知ってるようにヒマワリは太陽の方角に合わせて花の向きを変えるところから、この名前が付けられました。
この場合の「日」は「太陽」を意味するんですね。
ですから、火事や家計が悪化するという「火回り」は、ただの語呂合わせであり、こじつけにすぎません。
【反論その2】風水ではひまわりは縁起が良い植物
日本の民間伝承ではひまわりは庭に植えてはいけないとされます。
しかし、中国から伝来した風水では、基本的にひまわりは縁起が良いとされる植物です。
その縁起が良いとされる理由は
- 風水的に黄色は縁起の良い色(ひまわりの花は黄色)
- 太陽の方向を向く「陽の気」を持つので金運を上げてくれる
- ひまわりの大きい花が大地から良いエネルギー(気)を吸い上げてくれる
などなど、こんなにもあります。
縁起が悪いどころから、まさに「縁起物」といえる存在ですね。
【反論その3】ポジティブな花言葉を持っている植物
花の中には「どうしてこんな……」と絶句するようなネガティブな花言葉も背負わされた種類もあります。
しかし、ひまわりの花言葉はどれも素晴らしくポジティブでハッピーなものばかり。
- 愛慕
- 崇拝
- 情熱
- あなたは素晴らしい
- あなたを幸せにします
- あなただけを見つめる
まるでヒマワリから肯定のメッセージを送られているようじゃないですか。
【反論その4】私は植えても平気だった経験がある
私は小学生の頃と、大人になってからも合計3~4回はヒマワリを庭に植えてきた経験があります。
しかし、それで家が火事になったとか、借金を背負ってつらい時期を送ったとか、そんなひどい目に遭ったことはありません。
夏に散歩をしていると、あちこちの家の庭に見事なひまわりが育っていますが、かといって火事になった現場を目撃したこともありません。
ひまわりを庭に植える現実的なメリット・良い点
ひまわりは庭に植えると良いことばかりだと思います。
私が思うメリットがこちらの3つ。
- 「The夏の花」で見栄えが良い
- 子供に植物が育つ様子を見せられる
- ひまわりの種が食べられる
「The夏の花」で見栄えが良い
夏には朝顔などいろんな花が咲き乱れますが、「The夏の花」といえばヒマワリでしょう。
真夏に似合う花のナンバーワンで、夏のイメージイラストには欠かせません。
背丈も高く立派で、花が咲いている期間も長いので夏の間はずっと、庭を華やかに彩ってくれます。
植えない理由はないじゃないですか?
子供に植物が育つ様子を見せられる
子供の情操教育には植物の成長観察が定番。
小学校では朝顔をどこでも育てるのが一般的ですが、ひまわりはサイズ的にも育てるのが難しいタイプです。
でも家の庭なら、種まきから枯れるところまで一日も欠かさず観察できます。
花が咲いた時の感動も、他の花よりもサイズに比例して大きいのではないでしょうか。
ひまわりの種が食べられる
大輪のひまわりの花が終わると、あとには大量の種がつきます。
この種は来年また蒔いて咲かすこともできますが、フライパンで炒ると食べることも可能。
ビタミンEやビオチンなど栄養素もたっぷり。
ハムスターを飼っている家庭ではエサにもできますね。
ひまわりの基礎知識と育て方
ひまわりは北アメリカ原産のキク科の一年草。
高さが1m~2mになる昔ながらの種類から、最近では30~50cmくらいのミニひまわりもあります。
英語名はsun flower(サンフラワー)。
ストレートなネーミング通り、「太陽の花」という意味です。
16世紀の大航海時代にスペインがヨーロッパへと持ちこみ、その後、中国へと渡ります。
そして、17世紀の中頃になって初めて日本に伝来しました。
その頃の日本は江戸時代で当時は「丈菊(じょうぎく)」と呼ばれており、やがてヒマワリの名で呼ばれるようになったそうです。
なお、ひまわりには別名がたくさん(11種類ほど)ありますので、一部ですがご紹介します。
- 日輪草(にちりんそう)
- 日向葵(ひゅうがあおい)
- 迎陽花(げいようか)
- 日車(ひぐるま)
どれも太陽を含めているのは共通していますね。
種まきは気温が20度を越える4月以降~6月いっぱいまでに行います。
背丈を高く育てたい場合はプランターではなく、庭に直まきしたほうが無難。
名前通り太陽が好きな植物なので日当たりの良い場所で育てましょう。
とはいえ、比較的、栽培が楽な種類なので水やりさえ忘れなければ失敗することはまずありません。
まとめ
ひまわりを庭に植えてはいけないのは
- 毒があるから
- 土を傷めるから
- 一度植えると繁殖しすぎて大変だから
などの実害があるわけではありません。
- 「ひまわり」が「火回り(火事や家計が火の車)」を連想させる
- 花期が終わると花弁がたれて「打首」を連想させる
といった「こじつけ」が真相であり、迷信の類です。
信じるか信じないかはあなた次第で、私は気にせず植えるべきだと考えます。
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