スーパーの納豆売り場を見ると、ほとんどの商品が3パック。
なんでメーカー横並びで、3個入りなのか不思議ですよね?
2個や4個じゃなく、なぜあえて3個が定番なのか、深い理由があるのでしょうか?
そこで、この記事では
- 納豆が3パックの理由
- 3パック以外の納豆の種類
- 1日に食べる納豆の目安(個数)
など、納豆のパック数にまつわる謎を解明していきましょう。
納豆が3パックで販売される3つの理由
スーパーに並ぶ納豆は圧倒的に3パック入りが多いのは、こんな3つの理由があるからだと言われています。
- 「3人家族にちょうどよいから」説
- 「2セット買わせたいから」説
- 「価格がちょうどよいから」説
様々な説があり、どれが正しいとは言えません。
納得できないかもしれないし、闇が深いと感じるかもしれません。
そこは我慢の上で「こんな珍説があるんだ!」と、噂話や都市伝説を面白がる気持ちでご覧ください。
「3人家族にちょうどよいから」説
最新の調査によると日本の世帯平均人数は、2.27人だそうです。
少子化が進んでいるため、男女が結婚しても子供の数はだいたい1人だけ。
つまり、父親と母親とその子供という3人家族(核家族)が最も多いわけですね。
とすると、家族がそれぞれ納豆を1パックずつ食べるには、3パックがちょうどよい。
というわけで、メーカー側はそれに配慮して3パック入りをもっとも多く生産し、実際に販売しているという説。
「2セット買わせたいから」説
日本の平均世帯人数は2.27人ということは
- 2人家族
- 4人家族
こんな家族構成の家庭も全国に多数あるはずです。
3人家族より1人少ない2人家族と、1人多い4人家族が3パック入りの納豆を買ったらどうなるでしょうか?
- 2人家族→1パック余る=もう1セット買う
- 4人家族→1パック足りない=もう1セット買う
そう、どちらの家族も1パック買ったら、もう1セット(計6個)買うように仕組まれているわけですね。
「仕組まれている」とは言い方が悪いですが、自然とそうなる流れなのは確か。
これが納豆メーカーの戦略による「2セット買わせたい説」です。
「価格がちょうどよいから」説
納豆の3パック入りは、どのメーカー品、どのスーパーでも100円~120円程度で販売されています。
1パックあたりの単価は、33円~40円ほどになる計算。
納豆は庶民が毎日朝食に食べるものというイメージが強く、安い食品として親しんだ存在ですよね?
そこからして、販売価格は安くないと売れません……。
もし、4個入りで販売するとなると140円~160円になり、割高感がでてしまうはず。
高級食品とは言えませんが、100円前後の食品の範疇からはすこしズレてしまいます。
そこでメーカーは内容量と価格のバランスを考慮して、3パック入りにチカラをいれているんですね。
これが「価格がちょうどよい説」の根拠です。
4つ入りで販売されている納豆もアリ
納豆売り場をよく見ると、ほんのわずかですが4つ入りの納豆も販売されています。
3パック入りとは違い、小さなカップに入った納豆なので「4カップ入り」と呼ぶのが適当ですね。
その代表的な商品をご紹介します。
おかめ納豆(タカノフーズ)の「極小粒カップ4」
納豆の代名詞ともいえるおかめ納豆にも4カップ入りがあります。
それが「極小粒カップ4」。
30g入りのカップが4つ入っています。
もちろん、タレとカラシ付き。
ミツカンの「くめ納豆プチ納豆4カップ」
納豆独特の嫌な臭いを抑えた「におわなっとう」や、梅風味・焼肉タレなど変わった味のバリエーションを販売するミツカン。
容器の蓋をパキッと割るだけで、手を汚さずにタレをかけられるような新しい商品をどんどん市場にだしています。
そんなミツカンが販売するのが「くめ納豆プチ納豆4カップ」。
くめ納豆のプチ納豆すごい。そのまま食べられる極小粒で1カップ20g。離乳食のために作られたのでは?と思うほど離乳食にピッタリ✨✨✨ pic.twitter.com/xlcAPWHAWx
— ひろみ@息子3歳 (@hiro_hocha) May 15, 2018
20g入りのカップが4つ入っています(タレ・からし付き)。
ホテルの朝食バイキングに並んでいる納豆と同じくらいの、本当の極小サイズですね。
3パックと4パックの納豆はどちらが経済的?
スーパーで最も売れているおかめ納豆の3パック入りと、同じおかめ納豆が販売する4パック入りを徹底比較。
どちらが経済的か、実際に計算して表にまとめたのがこちら。
商品名 | 内容量と個数 | 市場価格 | 1個当たりの単価 | 1g当たりの単価 |
極小粒納豆ミニ3 | 50g×3 | 80円 | 26.7円 | 0.53円 |
極小粒カップ4 | 30g×4 | 132円 | 33円 | 1.1円 |
1g当たりの単価で比べると、4パック入りは3パック入りの倍になることが分かります。
結論としては、やはり3パック入りのほうが経済的ですね。
その理由としては
- 4パックにするとカップやタレの包装にコストがかかる
- 3パックのほうが売れるので大量生産してコストが下がる
こんなところが真相ではないでしょうか(筆者の個人的な推測です)。
1日で納豆3パックは食べすぎ!
納豆好きの人のなかには、朝昼晩と1日3回、3パックも納豆を食べる人がいます。
しかし、いくら健康に良い食品とは言え食べすぎです。
管理栄養士の方が書かれた記事には、こんな一文があります。
毎日安心して食べ続けたいのであれば、【1日2パック/100g相当】までを上限として取り入れていくことをおすすめします。
■引用:「納豆」を食べすぎるのじつは危険?納豆を安全に食べられる量について管理栄養士が解説(サンキュ!) – Yahoo!ニュース(リンク先の記事は削除済み)
納豆のなかにはいろんな栄養成分が入っていますが、3パックも食べてしまうと過剰摂取になるものもあるとか……。
2パックを守って美味しく食べたいですね。
まとめ
納豆が3パック入りの裏には、こんな3つの理由が隠れてます。
- 日本に多い3人家族にはちょうどよい数だから
- メーカーが2セットまとめて買わせたいから
- 価格がちょうどよいから(4個だと高くなりすぎるから)
おそらく今後、物価が上がった場合には、内容量を減らして3パックという個数は変えないと思います。
私の家では納豆を食べる人が2人しかいないし、頻繁には食べないため、残ったパックは賞味期限が切れることも。
かといって2パック入りは不経済だし……そんな理由から3パック入りの納豆に不満だったですね。
でも、裏にはこんな深いワケがあるとは想像できませんでした。
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