祖父母のお葬式で、孫の立場として挨拶をする機会がありますね。
私も祖父の葬式で「長女」として挨拶をしました。
とっても緊張したのを覚えています。
でも、挨拶を終えた後は、多くの親族の方から声をかけてもらって感激。
それに大好きなおじいちゃんに「孫代表として気持ちを伝えることができて良かった」と達成感でいっぱいになりました。
ということで今回は
- 孫代表の弔辞の基本構成
- 弔辞の例文
- 弔辞を書く際のマナーや気をつける点
などをご紹介します。
10代~20代はもちろん、30代~40代のかたでも違和感なく参考にできる例文ですよ。
孫代表の弔辞の基本構成
故人への最後の別れの言葉の事を「弔辞(ちょうじ)」と言います。
孫として挨拶をするとき、どんなことを、何から話したら良いのでしょうか?
いくら気持ちを伝えるといっても、いきなり自分で考えるのはなかなか難しいですよね。
最近では、そこまであらたまったものでないことを表現するために、シンプルに「挨拶」と表されることも多いです。
ということで、まず、挨拶文に書くべき内容を以下のように4つの項目にわけて、内容を整理してみます。
■これが基本!弔辞(挨拶)の構成
1. 書き出し
まずは書き出しを考えましょう。亡くなった祖父母に語りかけるように、率直に今の気持ちを表します。
2. 闘病について
闘病の様子を見ていたら、そのときの様子を表現しましょう。
多くの参列者が、病気の時どんな様子だったか気になっているはずです。祖父母の頑張りや、孫としての気持ちを伝えます。
3. 思い出
祖父母と小さい頃に遊んだ思い出や、印象的だった言葉を紹介します。祖父母の人柄が伝わるようにします。
4. 結び
最後に、祖父母に対して感謝と労い(ねぎらい)を伝えます。そして、残された孫として、今後の思いを述べます。
この手順で文章を作成したら、立派な挨拶文ができるはずです。
孫代表の弔辞の例文(お別れの言葉)
では、ここまでのルールに従って作った孫代表の弔辞の例文をご紹介します。
(書き出し)おじいちゃん。今まで本当にお疲れ様でした。私たち○○家を、最後の最後まで支えてくれて感謝しています。
(闘病について)病気が少しずつ進み、おじいちゃんは、毎日咳をするようになって、見ていてとっても辛かったです。
でも、おじいちゃんは、心配する私たちを気にかけて、「ありがとう。全然大丈夫だ!」と言ってくれましたね。
(思い出)私がまだ小学生の頃、おじいちゃんは、よく海に連れて行ってくれましたね。
私が砂浜で遊ぶのを、おじいちゃんは、本当に幸せそうに見ていてくれていました。
あの頃の私はなんにも気づいていなかったけれど、今になって、おじいちゃんの暖かい愛情が理解できます。
(結び)幼いうちからおじいちゃんの愛情をたっぷり受けて育ったことを、とても幸せに感じます。
これからもおじいちゃんの笑顔は私の心で生き続けます。
今までありがとう。ゆっくり休んでください。
……と、こんな感じです。
少し短いと思いますので、もっと具体的なディティールを付け足して、1200字程度になるようにしてみてください。
1200文字くらいの文字数だと、だいたい3分間のスピーチになります。
これは学生さんが祖母の葬儀で挨拶文を読み上げているシーンです。立派ですね。
弔辞を書くときのマナーと注意点
お葬式で挨拶をするときは、使ってはいけない言葉など、マナーがいくつかあります。
「重ね重ね」「たびたび」「くれぐれも」などの「忌み言葉」
「繰り返す」「重なる」という意味の言葉は、不幸を繰り返してしまう事を連想させるので、使ってはいけません。
他にも様々な忌み言葉があるので注意してください。
神式やキリスト教式の葬儀では「成仏」「冥福」等の仏教用語は使わない
お葬式では宗派のスタイルも意識するようにしましょう。
正式な弔辞は毛筆で書く
正式な挨拶文は読み終えたら最も近しい家族に渡します。しかし、これは地域や親族関係、葬儀スタイルによって違います。
私はワープロ打ちで作って、読み終えたら自分で持ち帰りました。
正式に作成する場合は、弔辞用の用紙というのが売っています。巻紙でも大丈夫です。
正式な弔辞は包んで表書きをする
中央に弔辞を置き、左前になるように折ります。包みに「弔辞」と表書きをします。
しかしこれも、私が挨拶をした時は行っていません。親族にそこまでする必要がないと言われました。
まとめ
挨拶は、司会者から紹介の後、参列者に続いて故人に一礼してから読みはじめます。
弔辞を包んでいる場合、上包みは、弔辞台があればその上に置き、なければ巻紙の下に重ねて持ちます。
読み終えたら、元のように包んで祭壇に捧げ、故人と参列者にそれぞれ一礼してから戻ります。
私が挨拶をした時、とっても緊張しましたが、葬儀屋さんに確認しながら進められるので大丈夫ですよ!。
気持ちが伝えられると良いですね。
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