まだ小さい赤ちゃんがいるのだけれど
今年の夏こそ、海水浴に赤ちゃんを連れていきたい!
その気持ちは理解できますが、夏の海の暑さと紫外線は相当厳しいです。
厳しい暑さと強い日差しの炎天下に、まだ小さな赤ちゃんを連れて行くのはかわいそうにも思いますよね。
実際、1歳未満の赤ちゃんはまだ体温調節も難しく、暑くなっても熱を下げられないし、下がってしまった体温を元にもどすのも難しいんです。
日常の生活ですら大変なのに、海水浴場では暑さからの逃げ場所もなく、赤ちゃんもお母さんも辛い思いをすることでしょう。
それでもどうしても海に連れて行かなければならないケースもあるかもしれませんね。
そこで、この記事では
- 海水浴は何歳から大丈夫?
- 赤ちゃんに日焼け止めを使っても平気?
- 海水浴に行くときの注意点
- 赤ちゃんに必要な持ち物リスト
などをまとめました。
紫外線と暑さ、潮風などの刺激、そして遊び疲れの対処まで考えておかないと、あとで取り返しのつかないなんてことにもなりかねません。
しっかり知識を仕入れてでかけてくださいね。
海水浴は何歳からOK?
医師に聞いても海水浴に連れていっていい年齢には「何歳というラインはない」と言われますが
一般的に首がしっかり座って自分でお座りができる「7カ月以降」なら海で遊ぶことができるとされています。
そして2~3歳になれば大人と一緒に海に入れるようになります。
しかし、生後12か月ぐらいまでの赤ちゃんは、まだいろいろと未熟で未発達です。
特に体温調節が苦手。
汗もよくかきますし、かいた汗をそのままにしておきますと皮膚炎(あせも)になったり、体温を奪われて風邪をひいてしまう可能性もあります。
ご存知ですか?赤ちゃんの体は小さいのに汗腺の数は大人と同じなんですって。
つまり、赤ちゃんは大人の2倍も汗をかいてしまうということなんですね。
ですから、汗をかき過ぎて脱水症状になったり、体温を奪われて体調を崩したりしやすいんです。
首も座って居ないような生後半年までの赤ちゃんは、よほどのことがない限り「海デビュー」はやめておきましょう。
ここまでの要点を表にして整理します。
年齢 | 行動 |
---|---|
生後7ヶ月 | 海水浴デビュー |
2~3歳 | 大人と一緒に海に入れる |
2~3歳の子供では海は大変疲れるので細心の注意をしてあげてくださいね。
海水浴に赤ちゃんを連れていく際の9つの注意点
日焼け止めだけでなく、紫外線予防、熱対策など、赤ちゃんが海水浴デビューするときに気を付けたいことをまとめてみます。
1.日焼け対策&暑さ対策グッズが必要
赤ちゃんはまだ太陽光線に慣れていませんので、夏の強い紫外線をしっかりガードしてあげなくてはなりません。
そのために必要なグッズがこちらです。
- 日焼け止めクリーム…肌を守ります。こまめに塗り直しましょう。
- つばの広い帽子…紫外線だけでなく熱中予防にもなります。
- 長袖のラッシュガード…紫外線から肌を守るだけでなく体温調節にも役立ちます。
- アクアシューズやビーチサンダル…砂浜はとても熱いですし、怪我予防にもなります。
- 日傘やパラソル…日陰を作ることは大切です。少しあるだけでずいぶん違います。
- レジャーシートやベビーチェアー…照り返しは思ったよりひどくてじっとしていれなくなるほどです。
2.こまめに水分補給を!
母乳をあげている赤ちゃんでも、それとは別に水分を与えた方がいいです。
赤ちゃん用のイオン水や白湯、お茶などを欲しがらなくても定期的に水分を与えましょう。
日差しが弱い日でも蒸し暑いと想像以上に汗をかくので、大人も一緒に熱中症にならないよう十分に対策をしてください。
3.海水浴の時間帯は午前中か夕方の日差しが弱い時に
特に午前11時から午後3時ぐらいまでの海水浴は赤ちゃんにとって危険なぐらいの暑さとなります。
ですからなるべく夕方4時以降になって、日差しが弱くなってから海水浴するのがベスト。
生後7か月の赤ちゃんを海水につけることがいい事なのかどうかは意見が分かれるところだと思いますが、私なら日陰を作った砂浜で少し遊ぶ程度にとどめておきます。
海水に触れさせるのは3歳ぐらいになってからでもいいかな
と思うのは私の個人的な意見です。
4.食後や授乳後すぐに海で遊ぶようなことは避ける
赤ちゃんはまだお腹の発達も未熟なので、吐いてしまったりしやすいです。
食後30分ぐらいはゆっくりさせてあげたいですね。
海水浴に向かいのはそれからにしましょう。
5.海で遊んだあとは、無理をせずにゆっくり休ませる
つい大人の事情で子供に無理をさせがちですが、赤ちゃんは特に体力もまだありません。
海水浴で遊んだような後は、長時間外出させたり、外食につき合わせたりするのはやめておきましょう。
6.海水浴は短時間で引き上げる
つい楽しくて気がついたら時間が経っていた……
なんてことが海水浴ではよくあります。
しかし、赤ちゃんの体力を考慮して、海に入っても5分以内で切り上げ、海水浴自体も短時間で引き上げるようにしましょう。
7.紫外線に当たる予行練習をしておく
いくらラッシュガードや日焼け止めを塗っても紫外線にはさらされてしまいます……。
いきなりそんな夏の戸外の日差しに当てるのは赤ちゃんにとって刺激が強すぎます。
海水浴に出かける前にすこし屋外で散歩したりして日差しに慣らしておきましょう。
8.クラゲがいない時期に海水浴へ
一般的にお盆を過ぎるとクラゲが大量発生します。
親が十分に注意して波打ち際で遊んでいればクラゲに触れる危険は少ないですが、それでも小さなクラゲがゆらゆらと気づかぬうちに近づいてくるかもしれません。
赤ちゃんが海水浴デビューするならクラゲが多くなる前がおすすめです。
9.子供を連れて行くのに適した海水浴場へ
日本全国各地にある海水浴場。
でも水質や環境などは千差万別ですよね。
赤ちゃんの安全を第一に考えるなら
- ライフセーバーがいる海水浴場
- 遠浅で波がおだやかな海
- 海水が汚れていない
- 砂浜に瓶など危険物が落ちていない
このような海水浴場を選んででかけましょう。
赤ちゃんを海水浴に連れて行く時の必須持ち物
赤ちゃんを海水浴に連れていくときに「必須の持ち物」をリストアップしてみました。
- 日焼け止め
- 帽子
- 赤ちゃん用のサングラス
- 濡れても平気なパンツ(水着)
- 長袖のラッシュガード
- タオル
- 水遊び用のマリンシューズ
- パラソル
- 十分な量の水分
- おもちゃ(ぐずったとき用)
- 母子手帳や健康保険証
- 体温計
- ウェットティッシュ
- 絆創膏
- 密閉できる袋(オムツなど汚物用)
急に体調を崩して緊急として病院に駆け込むことだってありえます。
健康保険証などはしっかり車のダッシュボードに忍ばせて万全な準備をお忘れなく!
赤ちゃんに日焼け止めを塗っても大丈夫?
日焼け止めの成分は肌にきついものがあると敬遠されるお母さんもいらっしゃいますが
⇒天然素材の「肌に優しい」日焼け止めを使えば大丈夫!
なので安心して日焼け止めを使ってあげてほしいです。
今は、肌に潤いを与えるものや、虫よけ効果もあるような赤ちゃん用の日焼け止めクリームがあります。
汗をかいたら優しくふき取り、日焼け止めを塗り直してあげてください。
目安は2時間ぐらいで塗り直すのが効果的ですよ。
お勧め赤ちゃん用日焼け止めクリーム5つ
お肌に優しい赤ちゃんにも使える日焼け止めクリームを5つ、ご紹介します。
赤ちゃんにも使えるぐらいですから、お母さんも一緒に日焼け予防に使っていただくといいと思いますよ♪
■キャリネス 「ベビー&キッズ UVケアクリーム」
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乾燥を防ぎ、刺激が強い紫外線吸収剤を肌に触れさせることのない技術により、赤ちゃんの肌を守ってくれます。
日本製ですし、石鹸で簡単に落とせます。
■アロベビー 「UVクリーム」
こちらも100%天然由来成分で作られています。
合成紫外線吸収剤は使っていません。純国産の天然無添加日焼け止めです。
■アロベビー 「UV&アウトドアミスト」
【公式】アロベビー UV&アウトドアミスト(ALOBABY)【送料無料】【赤ちゃん/日焼け止め/外敵対策/UV/紫外線対策/SPF15/PA++/出産祝い/新生児から使える】
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虫よけ効果のある日焼け止めもあります。
ミストタイプで使いやすく、お湯ですぐに流せます。
もちろん天然成分のみの純国産オーガニックでできています。
■ママバター 「UVケアミスト アロマイン」
こちらもミストタイプの日焼け止めです。
赤ちゃんには少し刺激が強い成分が入っていますが、特に肌が弱いお子さんでなければ問題ありません。
虫よけ効果のある柑橘系の香りがします。
国産品で、紫外線吸収剤不使用、ノンシリコンです。
うっかり日焼けをしてしまった時の対処法は?
- 日焼け止めを塗り直すのを忘れてしまった
- 照り返しのきついところで遊んでしまった
そんなミスで、赤ちゃんが日焼けしてしまったときの処置をお伝えします。
日焼けは程度にもよりますが、軽度の火傷(やけど)と同じことですので、きちんと対処してあげましょう。
軽い日焼けの対処法
しっかりと熱がとれたら、乾燥しないように保湿します。
馬油やヒルロイドクリームなんかが刺激が少なくていいと思います。
ただし、馬油やヒルロイドクリームを塗った状態で、また日差しのもとへ行くと、余計に日焼けしてしまうので注意してください。
赤みがひどかったり、カサカサしていたりなどの日焼けの状態が悪い場合は、個人で判断せずに皮膚科へ相談してくださいね。
赤ちゃんの顔に塗った日焼け止めの落とし方
日焼け止めって、太陽にさらされるところに塗りたいわけですから、顔にはかならず塗りたいですよね。
でも、赤ちゃんの顔に日焼け止めを塗って、それを綺麗に落とせるか不安になりませんか?
優しく日焼け止めを落とせる方法を見つけました。
1.汚れてもいいようにバスタオルなどを下に敷いて赤ちゃんを寝かせてあげます。
2.お湯でタオルやガーゼなどを湿らせて軽く絞り、優しく顔にあてて肌を濡らしていきます。(水滴が流れ落ちない程度の湿り具合)
3.泡ソープ(ベビー用)などをお湯になじませて、おでこやほっぺ、鼻やあごなどにゆっくりと指で円を描くように撫でていきます。
4.日焼け止めが浮いてきますので、柔らかいガーゼなどをお湯で湿らせて絞り、日焼け止めをぬぐい取って行きます。
5.きれいに日焼け止めがとれるまで数回繰り返してあげましょう。
赤ちゃんが顔濡らしても平気な子でしたら、お風呂ですばやくベビー石鹸を泡立てて洗顔してあげたら手早く簡単に落とせます。
日焼け予防をしっかりしていても、肌は普段よりもダメージを受けて過敏になっているはず。
清潔になった後はしっかりと保湿をしてあげましょう。
まとめ
海水浴は何歳から大丈夫なのか、あらためて振り返ると
- 生後7ヶ月を過ぎたら海水浴へ行ってOK!
- 大人と一緒に海水に入るには2~3歳になってから
腰が据わってしまえば波打ち際にいても溺れるということはありません。
ただ、それでもまだまだ不安定な状態なのでお父さんお母さんは一瞬でも目を離さないようにしてあげてくださいね。
それにしても、海、いいですよね。
私が小さい頃に泳いだ海へ、いつか私の子供も連れていってあげたいです。
ですが、とても準備がめんどうだし、行った先の苦労も目に見えますのでなかなか実行できずにいる私……。
楽しいんですけど、大変なんですよね~~!
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