ベロニカオックスフォードブルーは、梅雨や夏に蒸れて枯れたり、グランドカバーとして使われることが多いにも関わらず踏みつけには弱いために植えてはいけないと言う人もいます。
小さな青い花がカーペット状に咲くベロニカオックスフォードブルー。
グランドカバーの一種でとても人気がある品種です。
しかし、「植えてはいけない」との批判的な声も聞こえてきます……。
そこで今回は
- ベロニカオックスフォードブルーを植えてはいけない理由
- ベロニカオックスフォードブルーを丈夫に育てるポイント
- ベロニカオックスフォードブルーを庭に植えるメリット
を解説します。
植物の世話が人生の生きがいである私にお任せください。
ベロニカオックスフォードブルーを植えてはいけない2つの理由
ベロニカオックスフォードブルーを植えてはいけないと言われる理由が、こちらの2つです。
- 梅雨や夏に枯れることがある
- 踏みつけに弱い
梅雨や夏に枯れることがある
ベロニカオックスフォードブルーを植えてはいけない理由の1つめが、「梅雨や夏に枯れることがある」ため。
ベロニカオックスフォードブルーの原産地はヨーロッパ。
ヨーロッパの気候と違って、日本の気候は高温多湿であり、梅雨を中心に雨が多く降ります。
そのため、梅雨時や多湿になりがちな夏場にベロニカオックスフォードブルーの株が蒸れて、最悪枯れてしまうことも……。
踏みつけに弱い
ベロニカオックスフォードブルーを植えてはいけない理由の2つめが、「踏みつけに弱い」ため。
ベロニカオックスフォードブルーはグランドカバーとして人気です。
しかし、人間や動物(ペット)などがその上を歩くと、株が傷んでしまいます……。
グランドカバーといえば、踏みつけに強いものだと誰もが思いますので、そんな脆弱な様子を見て
踏んだら枯れちゃうようなベロニカオックスフォードブルーなんて植えてはいけないわ
なんて、つい愚痴りたくなるわけですね。
ベロニカオックスフォードブルーを丈夫に育てる2つのポイント
性質的に弱い面があるベロニカオックスフォードブルー。
しかし、以下の点を頭に入れおけば丈夫に育てることができますよ。
- 多湿と蒸れに注意する
- 人やペットが立ち入らない場所に植える
多湿と蒸れに注意する
ベロニカオックスフォードブルーは長雨などによって多湿な状態が続くと、株が蒸れて枯れる恐れがあります。
そのため、水はけが良くて、風通しが良い場所が植えるのに適しています。
鉢植えの場合は水やりは必要ですが、地植えの場合は基本的に不要です(真夏の晴天が続いて土が乾ききったときは例外ですが)。
花後の切り戻しで蒸れ防止
花が咲いたあとにバッサリ切り戻してあげると、風通しが良くなり蒸れてしまう状態を未然に防ぐことができます。
蒸れ防止にくわえて、二番花を楽しめるかもしれません。
人やペットが立ち入らない場所に植える
ベロニカオックスフォードブルーは踏みつけには弱いタイプ。
行動範囲が限られる大人はまだしも、自由気ままに飛び回る子供やペットがいる家庭では要注意。
ベロニカオックスフォードブルーは人やペットが立ち入らない以下のような場所に植えるのに適しています。
- 花壇に植えた樹木の根元
- 花壇の土がむきだしになっている箇所
- 人やペットが通る通路の両サイド
- 雑草が茂るのを防ぎたい空き地
「踏まなければ」ベロニカオックスフォードブルーは花が咲いて葉も美しい優れたグランドカバーの一種です。
ベロニカオックスフォードブルーを庭に植える3つのメリット
ベロニカオックスフォードブルーをあえて選んで庭に植えると、こんな3つのメリットがあります。
- 繁殖力が強くない
- 秋には色が変わる葉が楽しめる
- 病害虫の被害が少ない
繁殖力が強くない
ベロニカオックスフォードブルーは一度植えたら庭全域に広がってしまうような、そんな繁殖力の強さは持ち合わせていません。
地面をびっしりと覆うくらいまで育てたい場合には、相当な株数を用意しないと難しいでしょう。
ですから、限られた株数(コスト)でグランドカバーとしての役割を求める人には不向き。
しかし逆に手が付けられないほどの繁殖力の強さを恐れる人には最適な植物です。
秋には色が変わる葉が楽しめる
ベロニカオックスフォードブルーは冬になっても葉を落とさない常緑タイプ。
しかも、その色は季節によって変化し、秋から冬にかけては葉が緑から赤く紅葉します。
正確に言えば、「銅葉(どうば)」という赤黒い銅のような色になります。
4月から5月にかけてはその名の通りブルーの花が咲き、秋になると葉が紅葉する……。
庭ではメインになるシンボルツリーなどと比べると脇役扱いのベロニカオックスフォードブルーですが、意外と一年を通して見どころがある植物なんですね。
病害虫の被害が少ない
ベロニカオックスフォードブルーは病気や害虫には強く、それらによってダメージを受けて枯れるということがほとんどありません。
まれに株が弱った場合にはアブラムシの被害を受けますが、気にするほどの影響はありません。
まとめ
ベロニカオックスフォードブルーを植えてはいけないのは
- 梅雨や夏に枯れることがある
- 踏みつけに弱い
この2つの理由があるためでした。
どちらも弱点といえばそうですが、致命的とは程遠いもの。
その特性を知ったうえで植えれば、何の問題もなくお庭で栽培を愉しむことができますよ。
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