ネモフィラを植えてはいけない最大の理由は、こぼれ種で自然と増えてしまうためです。
ひたち海浜公園の花畑がメディアに登場する機会が多いため、有名になったネモフィラ。
淡いブルーの花はいかにも日本人好みですが、「植えてはいけない植物」とのウワサも……。
そこで今回は
- ネモフィラを植えてはいけない理由
- ネモフィラを庭で安全に育てるポイント
を解説します。
ガーデニング大好きな私にお任せください。
ネモフィラを植えてはいけない6つの理由
ネモフィラを植えてはいけないと言われる理由が、こちらの6つです。
こぼれ種で勝手に増える
ネモフィラを植えてはいけない1つ目の理由が「こぼれ種で勝手に増える」ため。
こぼれ種のネモフィラ pic.twitter.com/Brxm2zaxie
— さかもとももこ (@matricalfield) May 20, 2023
ネモフィラは花の数が多く、それぞれの花がゴマのような微小な種を大量に付けます。
その種が地面に落ちて、勝手に芽生えてしまうのがいわゆる「こぼれ種」。
一度植えると、翌年、そのまた翌年と無限に続くことに……。
自宅の庭ならまだしも、お隣の家など周囲に広げてしまう恐れもあります。
ネモフィラは外来種であり、拡散させると生態系に悪影響を及ぼすため、あまり望ましいことではありません。
植え付けが難しい
ネモフィラを植えてはいけない2つ目の理由が「植え付けが難しい」ため。
ネモフィラの根は弱く、植え付けするときにダメージを与えると
- 根付かない
- 花が咲かない
なんて残念な事態になることも……。
ガーデニング初心者が雑に植え付けると、そんな失敗を起こしかねず
ネモフィラは弱いから植えなければよかった
なんて後悔する人もいるでしょう。
長雨(過湿)に弱い
ネモフィラを植えてはいけない3つ目の理由が「長雨(過湿)に弱い」ため。
ネモフィラはカナダやアメリカの西部が原産の植物。
そのため、乾燥した環境を好みます。
しかし、日本は多雨で湿気が多く、長雨が続くと過湿で傷んでしまうことも……。
プランターや鉢植えなら雨が当たらない軒下に避難できますが、庭に地植えするとそうもいきません。
強風に弱い
ネモフィラを植えてはいけない4つ目の理由が「強風に弱い」ため。
ネモフィラは徒長しやすく、伸びすぎてしまうと自分の重さに耐えられず、倒れてしまうことがあります。
そんな状態で強風が吹くものなら、根本からパッタリと倒れ伏し、見るも無惨な光景が広がってしまうでしょう。
鳥に食べられる
ネモフィラを植えてはいけない5つ目の理由が「鳥に食べられる」ため。
ネモフィラの花や茎をヒヨドリが狙います。
おはよう、おかやま。
今日も楽しんでいきましょうね♪ママンの育てた #ネモフィラ
ほとんど #ヒヨドリ に食べられちゃったそうです・・・( ̄▽ ̄;)#TLを花でいっぱいにしよう pic.twitter.com/ghaWHsDL9f— いつき (@ituki_masahiro) March 10, 2022
せっかく育てたのに、丸裸のように食害に遭ったらガッカリしますよね。
グランドカバーには向かない
ネモフィラを植えてはいけない6つ目の理由が「グランドカバーには向かない」ため。
ネモフィラの花畑を見ると、グランドカバーとして植えたくなる気持ちは分かります。
しかし、以下の2点の理由から個人的には適していないと思わざるを得ません。
- 踏みつけに弱い
- 一年草だから夏には枯れてしまう
人が立ち入らない花壇に植える場合なら気になりませんが、人間やペットが通るアプローチに植えるのには向きません。
また、枯れて土が露出する期間が長いため、一年中青々とした葉で地面を覆うような効果は期待できません。
ネモフィラを庭で安全に育てる4大ポイント
なかなかに癖が強いネモフィラですが、以下の4つのポイントさえしっかり押さえておけば、お庭で安全に育てられるはずです。
植え付けは慎重に行う
購入した苗や、種から育てた苗を庭の花壇に植え付ける際には、慎重に行いましょう。
ネモフィラの根は傷みやすいため、基本的にさわらないのが一番。
ポットから苗を抜いたら、根や土を崩さないように、そのまま植え付ければOK。
移植も嫌う植物なので、一度植え付けたら違う場所へ移動させるようなことも厳禁です。
そもそも夏には枯れてしまう一年草なので、長期的な計画をもとに植える必要はありません。
肥料や水を与えすぎない
ネモフィラに肥料を与えすぎると、徒長して草丈が高くヒョロっと伸びて非常に倒れやすくなります。
基本的に苗を植え付ける際に、腐葉土や堆肥を混ぜておけば肥料は必要ありません。
また、乾いた環境が好きなので庭植えの場合なら、降雨にまかせておけば水やりは必要ありません。
庭植えでも水やりが必要になる酷暑が来る前には枯れてしまいますから。
混み合った葉を切り戻しする
ネモフィラは成長に従って葉っぱが密に混み合ってしまいます。
風通しが悪くなり、病害虫が発生する原因にもなりかねません。
ネモフィラは葉にシミができる「灰色かび病」にかかりやすいです。
葉の先端部分を中心に弱い切り戻しをしましょう。
花がらを摘んで種をつけさせない
こぼれ種で勝手に増えるのを阻止したい場合は、花が咲き終わったら種がつくまえに「花がら」を摘んでしまいましょう。
こうすれば自然と地面にこぼれて、「こんなところにネモフィラが!」みたいな現象を未然に防ぐことが可能です。
また、種をつけさせないほうがより多くの花を付けるため、花の鑑賞のためにも必須な作業です。
まとめ
ネモフィラを植えてはいけないと言われるのは
- こぼれ種で勝手に増える
- 植え付けが難しい
- 長雨(過湿)に弱い
- 強風に弱い
- 鳥に食べられる
- グランドカバーには向かない
という理由からでした。
花を楽しむためには注意点が多く、園芸初心者にはやや難しい点がある植物ですね。
ただ、今回ご紹介したポイントをさえしっかり押さえれば、初めての方でもご自宅の庭で美しい花々を咲かせることができるかと思います。
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