台風と熱帯低気圧と温帯低気圧の違い:「変わる」のはナゼ?

台風と熱帯低気圧と温帯低気圧。

この3つの違いを知っていますか?

全部、同じような、違うような・・・私はちゃんと答えられません。

発達具合と、発生場所、あとは特徴に違いなどがあるんでしょうかね。

いつか子供に聞かれた時にさっと答えられるように、今のうちにしっかり知っておきたいので徹底的に調べてみました。

台風のシーズンになると、よく聞くフレーズ、「台風は温帯低気圧に変わりました」という意味も含めて解説しますので、少しお付き合いください。

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「熱帯低気圧」とはどんなもの?

熱帯低気圧と台風
夏の天気予報でよく聞くフレーズがこの「熱帯低気圧」ですが、いい大人の私でもいまひとつ意味が分かっていません。

辞書による正確な定義を引用してきましょう。

ねったい‐ていきあつ【熱帯低気圧】 の意味
熱帯の海洋上で発生する低気圧。等圧線は円形を示し、前線を伴わない。発達したものは激しい暴風雨を伴い、日本では最大平均風速が秒速17.2メートル以上のものを台風という。

引用:goo辞書

なるほど、つまり箇条書きにまとめると、こんな感じ。

意外と知らない「台風」の正確な意味

台風
一番聞きなじみのある言葉は「台風」かと思いますが、こちらは一言で言いますと、熱帯低気圧が成長しちゃったもの!です。

つまり、熱帯低気圧の規模が大きくなったものを台風と呼ぶのですね。

出世魚のようなものだと思えば理解しやすかいと。

これも正確な意味を辞書から引用しておきます。

たい‐ふう【台風/×颱風】 の意味
北太平洋西部の熱帯海上、北緯5~20度付近で発生し、最大風速が毎秒17.2メートル以上の熱帯低気圧。8月、9月に多い。

引用:goo辞書

イメージしづらい「温帯低気圧」ってどんなもの?

厚い雲に覆われる香港
温帯低気圧とは、赤道からの暖かい空気と北極と南極からの冷たい空気熱帯気候の地域で接触して、軽い暖気が上の方に上がり、重たい寒気が、下の方へ移動するときにできる渦のことです。

つまり冷たい空気と暖かい空気が交じり合ってできた低気圧なんですね。

温帯低気圧は主に、中緯度の「温帯」(日本のような場所)で発生するため、この名前がつけられています。

こちらも辞書で正しい意味をチェックしておきましょう。

おんたい‐ていきあつ〔ヲンタイ‐〕【温帯低気圧】 の意味
温帯や寒帯で発生する低気圧。前線を伴う。

引用:goo辞書

その他の特徴を箇条書きでまとめると、こんな感じです。

【わかった!】熱帯低気圧と台風と温帯低気圧の違い

合点承知の女性
ここまで分かったそれぞれの特徴をまとめてみます。

このように台風と熱帯低気圧は大きさが違うだけで、発生するのは「熱帯」という同じ場所であり、温帯低気圧だけは発生場所が違います。

つまり、すべて低気圧の仲間でありながら、大きさや発生場所が違うというわけですね。

【この動画で分かりやすく説明されていますよ♪】

「台風が温帯低気圧に変わりました」の意味とは?

天気予報士
「台風が温帯低気圧に変わりました」は夏の天気予報で、たまに聞くフレーズですが、どういう現象のことを指しているのでしょう。

なんとなく台風の勢力が弱まって、治まってきたのかな?というイメージでしたが、どうやら少しちがうようです。

本当は「台風が温帯低気圧に変わりました」は

台風の構造の変化を伝える時

に使われる表現なんです!

台風は暖かい空気だけで構成されていますが、移動するにつれて冷たい空気と混じり、その変化によって「温帯低気圧の構造になること」を指しています。

ですから、規模が弱まるといったものではなく、

熱帯低気圧の構造から⇒温帯低気圧の構造になった

ということになります。

台風は低気圧の中心付近に強風や雨を伴いますが、温帯低気圧になると全体的に気候が悪くなるということになります。

ですから、まだまだ勢力が強い内は警戒を怠ってはいけないということですね。

台風は熱帯低気圧にもなるし、温帯低気圧にもなる

台風とは、もともと熱帯低気圧であり、最大風速が17.2メートルm/s以上になったものを呼びます。

ですから、勢力が弱まると、台風から熱帯低気圧へと「名前がもどる」という事になります。

熱帯低気圧は台風の風が弱いバージョン、というふうに言いかえられますね。

次に、台風から温帯低気圧に変わるという場合は、台風が移動するにつれ、周辺部から冷たい空気が流れこむことがあります。

そうすると、周辺部から前線ができ始めて、温帯低気圧へと呼び名が変わるということになります。

この変化は、再び暖かい空気だけの低気圧にもどることは難しいため、温帯低気圧から台風に戻ることはありません。

台風から熱帯低気圧になった場合は、暖かい空気のまま風の威力が衰えた状態だけなので、また勢力をとりもどせば台風に返り咲くこともあります。

【台風や突然のゲリラ豪雨に常備しておきたい長靴】

最近では、温帯低気圧の中に、爆弾低気圧というものが登場してきましたよね?

※爆弾低気圧とは?
急速に発達する温帯低気圧のことで、中心気圧が24時間で24hPa以上発達する低気圧のことを指します。

天気図では等圧線の感覚がとても小さいのが特徴で、台風並みに発達しても、構造が違うために台風とは言いません。

台風のように円形の範囲で暴風域を示したりすることができないため、進路予想はしないことになっています。

-自然・科学